派遣から正社員への直接雇用は狭き門

派遣から正社員になる方法の一つに、働きぶりを認められ、直接雇用されるという方法があります。

正社員になりたくてもなれない人が多い中で、直接雇用されることを期待している人も多いのではないでしょうか。

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派遣から正社員に直接雇用されることは可能?

フリーターとして働いていたり、正社員として働いていた場合でも、全くの未経験に転職しようと思うと、中々正社員に受からないということが起きます。

そういった場合、まずは派遣社員からと働き出す人も多いのではないでしょうか。

もちろん、正社員ではなきゃ嫌だと働かないよりは、派遣社員としてだとしても働き出すことは大切です。

しかし、派遣社員から正社員になれるかというとそれは別問題。

もちろん直接雇用される場合もあります。

会社側が派遣社員という有期雇用ではなく、ずっと働いてもらいたいと思わせることができたならば、直接雇用されることもあるでしょう。

しかし、それは非常に難しいのが実態です。

今回はその理由を紹介していきましょう。

派遣から正社員への直接雇用が難しい理由

直接雇用されることは非常に難しいと言わざるを得ません。

その理由はいくつかあります。

正社員雇用のハードルは高い

企業にとって、正社員を雇用するというのは非常にハードルが高いことです。

一度正社員を雇用すると、、よっぽどのことが無い限り、辞めさせることはできません。

有期雇用の場合であれば、景気の良し悪しに応じて、人手を調整できますが、正社員として雇用してしまうと、需要の良し悪しによって調整することはできません。

正社員として雇用すると、、社会保険の会社負担分であったり、退職金であったりと給料以上のお金がかかります。

正社員を雇った場合にかかるお金は給料の3倍ともいわれます。

この理由から、正社員として雇用することい消極的なのです。

特にリーマンショックで過剰人員を抱えた経験から、正社員雇用を渋る企業は増えています。

もちろん、これは直接雇用の場合に限らず、正社員の場合も同様です。

しかし、転職の場合には複数の会社から選ぶことができますが、直接雇用を目指す場合だと、1社のみです。

ちょうど3年の契約満了となるタイミングで、派遣先の会社が正社員を補充したいと会社が思っていなければならない為、運も必要となり、よりハードルが高くなるのです。

3年ルールは会社を変える必要なし

よく勘違いされがちですが、派遣社員として働く最大期間が3年なのは、あくまで同一組織内であり、会社が同じだとしても問題はないのです。

例えば、部や課を3年置きに変えれば同じ会社で働くことが可能です。

一応ルールとして、派遣先の会社が派遣社員を指名することはできないのですが、

実態は、同じ派遣社員が近い部署、課に異動して働くことがよくあります。

派遣社員としても、これまでやってきた経験から働きやすいというメリットもあるので、そうなることが多いですが、

その結果、企業は正社員としてではなくても、経験をもった派遣社員を仕事内容が似たような部署で雇い続けることができるのです。

その為、わざわざ正社員として雇用する必要がなくなります。

仕事ぶりを認めてもらうのが難しい

派遣から正社員に直接雇用されるには、仕事ぶりから優秀だと認めてもらう必要があります。

しかし、認めてもらうことが非常に難しいのが実態です。

正社員をして雇うからには、正社員レベルの仕事ができる必要があります。

しかし、これまで経験がない仕事でそのレベルまで達するのは非常に難しいです。

MAた、派遣社員は業務内容が決められている為、そもそも認められるほどの仕事を与えられずに、アピールすることができないことも多々あります。

直接雇用有りは嘘も多い

直接雇用の可能性があると謳っている企業もあります。

しかし、実際はそれが嘘であることも多いです。

単に人を集めたいだけで、実は直接雇用なんてほとんど行っていないという会社はよくあります。

もちろん全ての会社でそういうわけではありませんが、万が一そういう会社で直接雇用を目指してしまった場合、後悔してしまうことになるでしょう。

契約社員という方法がある

直接雇用されたからといって、必ずしも正社員になれるのではなく、契約社員として雇用される場合もあります。

結局は有期雇用であることに変わりはありません。

契約社員は5年以上働いた場合に、企業は無期雇用、すなわち正社員として雇用する義務がでます。

派遣で3年、契約社員で5年、合計8年もかかってしまうことになります。

もちろん契約社員として5年働いた後に正社員になれるかはわかりません。

残念ながらなれないことのほうが多いでしょう。

最後に

派遣から正社員への直接雇用は、可能性がゼロなわけではありません。

どうしても入りたい会社がある、自分の力で正社員として雇いたいと思わせる自信があるならば、目指してみてもいいでしょう。

しかし、それは非常に難しく大変なことであることは知っておきましょう。

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