労働時間が長い日本において、残業することが当たり前のようになっている会社も少なくはありません。
そんな中、長時間労働に嫌気がさし、定時で帰ることができる会社に転職したい人も多いのではないでしょうか。
しかし、転職活動時に定時帰りということに目をとらわれてしまうと、転職後に痛い目を見ることになってしまいます。
そこで、今回は定時で帰ることができる仕事に転職する場合の注意点を紹介します。
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企業はなぜ残業させるの?
まず知っておかなければならないのが、企業がなぜ残業させるのかという点です。
日本では正社員を雇用した場合、簡単に解雇することはできません。
その為、季節要因での繁閑や、景気の波に正社員で人員調整することは法律上不可能です。
その為、企業は人手不足を理由に簡単に正社員を雇用しません。
また、正社員1人を雇用するよりも、既存の社員に2時間残業させた場合のほうが、人件費としては安くなることが多いです。
残業代は割増して支払うことになりますが、それでも社員を一人増やすよりも安くなります。
また、当然新しい人を雇用して仕事をしてもらうよりも、すでに社員として働いている人に仕事をしてもらったほうが、仕事が進むスピードは速くなります。
これらの理由から企業は残業させることを望みます。
定時の会社なんてあるの?
上記の理由を考えると、定時である会社なんてあるのかと疑問になります。
しかし、定時で帰ることができる会社もあります。
たとえば、経営者の意思として、社員が残業することを良しとしない会社があります。
ワークライフバランスを重視し、それが仕事の効率につながるという考えを持っています。
ただ、このような考えを持っているのはまだまだ非常に少ないです。
交代制なんかだと定時で帰ることができる会社も多いです。
良く警備員が定時で帰ることができる仕事としてありますが、17時までの勤務だと、17時からは違う人が来るので残業する必要がなくなります。
ただ、定時で帰ることができる会社は非常に少ないのが現実です。
転職する際に定時で帰るという条件をつくってしまうと、選択肢がかなり狭くなってしまいます。
さまざまな理由から定時で帰らなくてはいけないという人もいます。
そうでなければ、残業月10時間程度は許容範囲と思っていたほうがいいでしょう。
定時で帰ることができる会社に転職する際の注意点
定時で帰るということばかりを意識して転職活動を行うと、痛い目を見ることもあります。
ですから、いくつか注意する点を紹介します。
実はサービス残業が多い
残業は0時間。求人情報にそう載っていたので受けてみた。
しかし、働いてみると仕事量は多く、実はサービス残業ばかりだったなんてことはよくあることです。
確かに残業時間は0時間かもしれませんが、労働時間は長く、かつ残業代ももらえないというひどい状態です。
応募前に会社の口コミを調べたり、実際にその会社の定時後の様子を見に行って調べてみる必要があります。
成果主義
外資系なんかだと、成果主義を取り入れている会社も多いです。
そういった会社は、むしろ残業していると評価を下げられることになりますから、定時で帰るという風習があります。
しかし、もし仕事が終わらないと、残業することもできず、結局家に持ち帰って仕事をしなければならなくなる人も少なくありません。
裁量労働制
職種によっては裁量労働制をとりいれている会社も多くなってきました。
成果主義同様、与えられた仕事さえすれば、定時で帰っても問題ありません。
しかし、実態は与えられる仕事量が定時で終えるものではなく、残業せざるを得ない状態となっていることが多いです。
収入減でも大丈夫?
転職前は年収が下がっても定時で帰ることができる会社のほうがいいと思っていたけど、
いざ転職すると収入の低さが辛くてしょうがないと思ってしまう人も多いようです。
転職前に今の生活費、貯金、将来にかかるお金といったものをしっかり計算しておく必要があるでしょう。
最後に
できることなら残業はしたくないと思う人が多いでしょう。
しかし、なかなかそういう会社を見つけることは難しいのが現状です。
定時帰りのイメージがある公務員であっても、実態は多残業であることが多いです。
もし、それなりの収入を得ながら定時もしくはわずかな残業を目指すのであれば、企業選びは慎重にかつ、自分の能力も必要になってくるでしょう。
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