退職をすることを決めた時、行わなければいけないのが退職を上司に伝えること。
しかし、どのように上司に切り出せばいいのか、そしてどのように伝えればいいかというのは難しいですよね。
これに失敗すると円満退職できなくなることもあります。
そこで、今回は上司への切り出し方、伝え方を紹介します。
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退職の切り出し方
退職の意思を伝える際、一番難しいのが退職を上司に切り出すこと。上手くやらないと上司をいらだててしまったり、伝えたいタイミングで伝えることができなかったりという問題も起こりかねません。
円満退職なんてどうでもいいという場合には、気を遣わなくてもいいですが、円満退職をしようと思ったらかなり重要になってきます。
そこで、退職を切り出す際の基本的な流れを紹介していきましょう。
①退職を伝えるタイミングは就業規則を守る
退職を伝えるタイミングは、労働基準法で最低14日前と定められています。
しかし、就業規則では通常もっと長い日数が定められています。
就業規則がどうなっていようと、優先されるのは法律ですから、2週間前に伝えればいいのです。
しかし、円満退職を行うのであればやはり就業規則を守らなくてはいけません。
法律で2週間と定められているにも関わらず、就業規則でもっと長い期間を定めているのは理由があります。
社内の退職の手続き、仕事の引き継ぎ、人材の補充など、退職に向けた準備がいるのです。
まずは会社の就業規則を確認しましょう。
②周囲にはばれないように
退職を伝えるのはもちろん直属の上司。
これから上司に切り出すというタイミングでは、退職することが公のことになっていない状態ですから周囲の人にはばれないように気を付けてください。
ですから、退職を切り出すのは個室である必要がありますし、上司に声をかける際には周囲にも気を配る必要があります。
③個室に呼ぶ際の言い方
できれば呼ぶ時点で退職の話だと思われないこと。上司も身構えてしまいます。
ちょっと相談したいことがあるといった曖昧なニュアンスでいいでしょう。
ただ、上司によっては忙しくて個室には来てくれない場合があります。
そういった場合には、退職の話だと伝えてもいいでしょう。
言い方は、上司とあなたとの関係によります。
フランクな関係である人もいれば、きっちりとした関係の人もいるでしょう。
その関係にあった上手い言い方をする必要があります。
④時間は上司次第
退職を切り出すタイミングは、勤務時間外がいいという意見もありますが、私の経験上そうではありません。
勤務時間外の昼休み、就業時間後はしっかり休みたい、早く帰りたいという上司もいます。
そういった上司には嫌がられます。
退職を切り出す場合はそんなに時間のかかる話ではありませんから、勤務時間中でもそこまで嫌がる上司はいません。
ただ、そこはどのような上司なのかによるので、見極めた上でどの時間に切り出すかを決めましょう。
退職の伝え方
上司を個室に呼び出した後は、どのように上司に退職を伝えるかです。
退職を決めているにも関わらず、言い方によっては強い引き止めにあったり、面倒なことも多くなります。
①退職の意思があることをはっきり伝える
まず大切なのが退職の意思があることをはっきり伝えるということ。
曖昧さがあるような言い方をしてしまうと、退職の引き止めにあったりと面倒なことになります。
引き止めの余地はないことがわかるように伝えるようにしましょう。
②およその退職希望時期を伝える
退職日を完全にこちらで決めてしまうと、会社にとって不都合であることもあります。
もし、円満退職を考えるなら、退職日はあくまで希望日として伝え、多少は融通を聞かせることも必要になるでしょう。
もちろん極端に退職日を長引かせる必要はありませんが。
③退職理由は嘘でもいい
退職を伝えるとほぼ、退職理由を聞かれるでしょう。
もちろん理由を言ってもいいのですが、その理由次第では引き止めにあうことも多いです。
不満がある、やりがいがないという理由に対してそれを解消するからと退職を引き止めようとします。
引き止めにあうと断るのも面倒ですし、そこから関係悪化にもつながりかねません。
ですから、退職理由は一身上の都合で貫くか、もしくは嘘をついてもいいので、引き止めにあわない理由(親の会社を継ぐ、全く違う業界に行く)をつくってもいいです。
④転職先は言わないほうが良い
もし転職先が決まっていても、言わないほうがいいです。
なにかと面倒なことになったということも聞いたことがあります。
例えば、転職先の会社に悪口を伝えるといったことがあったということを聞いたことがあります。
面倒を避ける為にも、言うのは控えましょう。
⑤退職願は後日
退職願を提出するのは、退職を切り出す日ではありません。
後日、正式に提出しましょう。
退職を伝えた日から1週間後位がいいでしょう。
上司も、あなたの退職をさらに上の上司にも相談した上で正式に決定しなくてはなりません。
ですからその期間をとった上で提出する必要があります。
これだけは絶対にやってはいけない!
円満退職をする為に、退職の切り出し方、伝え方で絶対にやってはいけないことがあります。
以下のことは行わないようにしましょう。
①上司に言う前に同僚に話す
上司に退職の意思を伝える前に、同僚に辞めることを話すのは絶対にダメです。
噂が広がり、自分が話す前に上司の耳に入ってしまうことになります。
また、配偶者にも口止めをしておく必要があります。
配偶者がその友人に話したことから広がっていく場合もあるので要注意です。
②直属の上司以外に話す
直属の上司にはちょっと言いにくいから、その上の部長に話すといったことも絶対に行ってはいけません。
例え、そういった人と仲が良くても、必ず直属の上司に話すようにしてください。
③会社に対する不平、不満を言う
退職理由で不平、不満を言うのは避けましょう。
上司はその会社で働いており、これからも働く人です。
そういった悪口にはいらだちを覚えることも多いです。
不平、不満を言うのではなく、感謝を示すようにしなくてはいけません。
大切なのは、会社への感謝と退職の強い意志
これまで、基本的な退職の切り出し方、伝え方を紹介しましたが、あくまで基本的な流れであって、会社の性質、上司の性格によって正しいやり方はありません。
ただ、会社に対する感謝と、退職の強い意志だけは絶対に必要なものです。
この2つは特に重視するようにしましょう。
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